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Gibsonと言えばもちろん、J-45が最も有名ですが、Hummingbirdというギターもそれに負けず劣らず人々の心を奪ってきたギターです。
あの赤い派手な見た目、独特なピックガード、、、。
ハミングバードを使っているアーティストと言えば、ローリングストーンズなんですが、少し古いですかね。笑
何はともあれ、ハミングバードが欲しい!!という方は大勢いらっしゃると思います。私は2015年に入手して、半年前に手放してしまいました、、、。6年間弾いてきて、感じたことを独断と偏見交えてレビューしたいと思います。少しでも、参考になれば幸いです。
完全に余談ですが、Hummingbirdは日本語で「ハチドリ」です。そんなにメジャーな鳥ではないですが、私はこのギターが好きで、ハチドリの生態まで調べていました。
それが人生を左右する大きな試験(英語)のリスニングテストでハチドリの生態が出たのです。
専門用語が多くて英語はさっぱり聞き取れませんでしたが、回答は完璧でした!!バタフライエフェクトですかね~。ではさっそくサウンドから、、、、
サウンド
上にも書いたようにもうすでに手放してしまったので、まともな音源ではなくて申し訳ないのですが、、、、
弦はおそらくエリクサーフォスファーブロンズカスタムライト(ほとんどこれしか使わないので、、、)
録音はiphoneにコンデンサーマイクを挿して一発録りです。
いかがでしょうか。私が弾いてきて思う、ハミングバードの特徴は3つです。
・マホガニーならではの木の温かみを感じる音質
木材スペック的にはシトカ+マホガニーとJ-45と同じスペックです。
形はスクエアショルダーのいかり肩ではありますが、、、。
J-45と言えばゴリッとした低音が特徴で、ギブソンと言えばその低音に魅力を感じる方も多いでしょう。
しかしながら、お聞きの通り、少なくともこのハミングバードは低音はむしろそこまで出ません。
よくハミングバードを形用する言葉として「ハニートーン」と言うものがあります。
なんともボヤッとした表現ですが、なるほど確か、ローとハイが持ち上がったいわゆる、ドンシャリサウンドとは違い、低音域と高音域は輪郭が少しぼやけていて、中音域がグッと持ち上がったあま~いサウンドがいたします。それがJ-45とはまったく異なる個性と言えるでしょう。
・緩いテンション感
ハミングバードはギブソンスケールと言われるやや短いネックになっています。
また、サドルからブリッジピンもやや離れています。
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左がラリビーで、右がハミングバードではありませんが所有する別ギターで、ハミングバードに近いものです。
どうでしょう、明らかに弦の角度が違いますよね。
この角度とネックの短さが、独特の緩いテンション感と、それに伴て弦の振幅を大きくさせ、独特の甘いトーンを生み出すのでしょう
・ショートサスティーン
当ブログ内のラリビーと比べていただくと一目(耳?)瞭然なのですが、
サスティーンの伸びが全然違います。
ラリビーはロングスケールで高いテンション感、ノンスキャによる高いトップ板の強度、
あまり、振動はしないのかもしれませんが、張りのある伸びのあるサスティンがあります。
それに対して、ハミングバードはサスティーンがあまり伸びていません。
ハミングバードはスキャロップトで緩いテンション感、つまりよく振動はしますが、
サスティーンがあまり得られません。よく振動するということはその分、減衰も早く大きいです。
しかし、これは良し悪しではありません。あくまでもギターの個性です。
フィンガースタイルとハミングバード
フィンガースタイル、、、。最近よく耳にしますが、どうしてもDAIGO(竹下元総理の孫)が出てきてしまいます、、、。
さてさて、上の3つの特徴から、ストロークで弾くと歯切れのよい、アルペジオで弾くと甘いサウンドを得ることができます。
ですので、弾き語りとの相性は抜群です。
しかしながら、私は普段ソロギター、今風に言うとフィンガースタイル、Tommy Emmanuelや最近だと龍藏さんのようなスタイルでギターを弾きます。
フィンガースタイルでいうと演奏を支える低音と、メロディーラインを担当する高音が大変重要です。
これが最終的に私がハミングバードを手放す理由になりました、、、。
基本スペック ~Hummingbird Early 1960’s Hummingbird~
私のハミングバードはGibsonが毎月出す限定モデルのものです。
トップ : シトカスプルース
サイドバック : マホガニー
ネック : マホガニー
指板・ブリッジ : ローズウッド
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60年代のリイシューということもあり、私のハミングバードは“VCS”というカラーでした。
“Vintage Cherry Sunburst”です。ですので、トップの赤みが強く、バックとサイドはブラウンのカラーリンです。
本当にどうでも良いのですが、ハミングバードのこのカラーリングを見ると、
新劇場版エヴァ破の3号機に乗る時のアスカに見えるのは私だけでしょうか。
“HCS”・・・“Heritage Cherry Sunburst”というカラーも近年もののハミングバードに多いですよね。
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みなさんはどちらのカラーがお好みでしょうか。
ハミングバードとアンセムと、時々私、、、
上で述べました通り、ハミングバードと私の演奏スタイルは合わないのでは?
そう思いながらも、5年間は所有していました。
やはりあの見た目が最高にかっこよかったからです。
しかし、さらに大きな問題もありました。このギターにはピックアップが搭載されていなかったのです。
「合う合わないなど、愛の力で乗り越えてやる!!」
ソロギターでライブで使うにはやはりピックアップは必須、、、。
私はL.R BaggsのAnthemを購入しました。
しかし、どうしても、ギターに穴を開けて改造すると、もう別のギターになってしまう気がして、、、
結局、購入したアンセムを放置したまま2年が過ぎました。
そして、やはり、最初からフィンガースタイル向きでエレアコ使用を買おう。
そう決意をして、手放す覚悟を決めたのです。
人気ギターだけあって、委託販売で出してもすぐ売れました。
十分すぎるほど新しいギターの購入資金ができ、最後までお世話になったギターです。
まとめ
ハミングバードはギブソンを代表するギターであり、世界中で大変人気があります。
また弾き語りとは相性抜群の歯切れのよい音を奏でてくれます。
しかし、「ハミングバード」と一言に言ってもそのバリエーションは様々です。
カラーリングはもちろん、トップ材、ナット幅、ネックの太さ、、、、。
いったいどのぐらいの組み合わせがあるのでしょう。限定モデルが出すぎて、逆にどれも限定モデルではなくなってきている感さえあります。
やはり、通販ではなく一度試奏されてみて、材質やナット幅、テンション感、すべてにおいて納得ができる自分だけのハミングバードをみつけられてはどうだろうと思います。
Hummingbird、おススメです!!